Diary
- 写メ日記 -

「十夢」の写メ日記

#十夢 #AiryLove
2022年06月03日 22:59
十夢と美術②『ミロのヴィーナス』
  • 芸術に興味はありますか?

    ぼくはあります。


    は~いっ!はいはい!今日は美術ガチ勢十夢がお送りする美術日記第2弾!

    これ一番コスパ悪い日記だよ…言いたいことめちゃくちゃあって書いたり消して時間かかるし、そもそも美術ってみんなそんな興味あるのかな…?


    それでもぼくが好きだから、ふざけてると言われても自分のありのままを発信していきたいと思います。文章を綴ることも好きだけどこれはヘビー…月1やる気のある日に書いていこう…


    ぼくは美術作品の数あるジャンルのなかで、彫刻が一番好き!

    理由は色々あるんだけど、彫刻って見る方向によって姿形が変わる。当然人の好みも違うわけで…例えば人それぞれに「わたしにとって一番美しいミロのヴィーナス」を探すことができる。


    自撮りとかでも自分の一番映える方向ってあるじゃないですか!それそれっ

    作者本人は当然だけど、鑑賞者も作品に対して最も美しい形を追い求めることができる。そんな優しさが彫刻の好きなところです。(個人の感想)


    だから彫刻は本当に見ていて飽きない。ずっと回りをぐるぐるぐるぐる、背伸びしたり屈んだり、すごい運動になるね

    パブロピカソとジョルジュブラックが生み出した「キュビスム」も、3次元のもつ美しさをどう絵画表面(2次元)に落とし込むか…その葛藤じゃないですか。

    それだけ3次元は、ぼくたち人間も動物も自然も、ありのままで美しいのですよ(多分ね)


    前置き長すぎるだろ、そんなお叱りを受けたような…


    ミロのヴィーナス!そんな彫刻愛好家のぼくから見ても外せない作品。

    ルーブル美術館が所蔵している人類史に残る彫刻、同じくルーブルのサモトラケのニケのほうが好きなんだけど…語るとしたらミロヴィですね。

    作品名は単純、「ミロス島で発見されたヴィーナス(=アフロディーテ=美の女神)」


    そんなことはどうでもいいんです!!!

    ミロヴィが何故こんなに美しいのか、人それぞれに理由は違うと思う。美しくないと思う人もいる。色んな美術史家がこの理由を突き詰めていくなかで、ある人の結論がぼくもすごい共感できたんです。本当にそうだと思う。


    それはミロヴィが「両腕を失っているから」


    これは偶然です。2000年のときを経て発掘されてるからそりゃあ…フィギュアと同じく手足のような細く伸びたものは欠けやすい。

    でも何が言いたいかって、ぼくたちはミロヴィを観賞したとき、その腕の先がどうであったのかを「想像する」

    林檎を持っていたのかもしれない…だれかを抱き締めていたのかもしれない…天高く両腕をあげていたのかも…もしかしたら指ピースをしていたのかも…!

    これこそミロヴィがこんなにも美しい理由、ぼくたちはその腕の先を「それぞれが思う一番美しい腕」で補うから。ぼくたちが一番美しいミロヴィを作ることができる。

    「答えがない」からこそ、「ぼくたちの答え」を作ることができる。


    そしてミロヴィはおそらく2000年前、古代ローマ時代はそこらじゅうにありふれた名も無い彫刻だった。

    それがミロヴィだけ「偶然」残ってたからこんなにも有名になった。「偶然」両腕を失っていたからこんなにも美しくなった。


    自分で一番美しい作品にすることができる!のが彫刻の良さって勝手に言ってるけど、まさにミロヴィはその「想像する美しさ」を見事にくすぐる。


    「想像」と「偶然」が織り成す究極の美しさが、ミロのヴィーナスという作品だと思う。


    ハァハァ…疲れた!

    あと書き足しておくと、一応ミロヴィは林檎を持っていたであろう…というのが定説です(これあんま言わないほうがいい)

    あと少し悲しい話、なのでヨーロッパではこのミロヴィやサモニケを代表とするような「欠損した美」に魅せられるようになった。こういうジャンルを「バースト像」と言って、綺麗な彫刻もわざと破壊したり、植民地開拓時代アジアの仏像もわざと破壊して「欠損させる」ことが流行ったんです。恐ろしい性癖…

    だから海外の美術館で頭だけの仏像や古代彫刻を観てると、もしかして…と少し悲しくなる。


    はい!もう終わり!

    もう一回写真みてー!左上は本物ミロヴィのぼくが一番美しく見えたやつ!右上はベルギー/マグリット美術館にあったルネマグリットのパロディ作品!下2つはフランス/ダリのアトリエにあったサルバトールダリのパロディ作品!

    名だたる芸術家も魅せられ面白がったまさに神作品です。


    来月かな…?次はマルセルデュシャンの『泉』にしようかな、疲れたけど語りたいー!一番長文になる~~~~~…


    はい…それではっ!